*サルディニアの序盤戦略手引き
*サルディニアの序盤戦略手引き [#f6c345ec]

たくさんの伊太利萌えプレイヤーが最速リソルジメント・プレイについて質問してくるので、ちょっとした戦略ガイドを投稿することにした。
熟練者の方でコメント、指摘、忠告等あれば忌憚ないコメントをいただきたい。これによってより完全なものになるだろう。
1945年に軍事点100にもなれば、全世界を未回収のイタリアと名付け、太平洋を我々の海と呼んでも差し支えなかろう。

**予算の初期設定
**予算の初期設定 [#pab53289]

予算の初期設定は、「プロイセンの序盤戦略手引き」とほぼ同じでよい。

つまり租税は、中産/上流階級については49.22%とし、下層階級については60%以上とする。

教育は100%に固定し、犯罪対策は最初の30年くらいは0%にしておき、社会支出は最大にしておく。

しかし、陸軍支出は当面ずっと100%のままであり、下げることなどはない。
そう我々は近い将来、ヨーロッパ最強の陸海軍国家となる運命なのだ。国家元首が召集令状を出しても40%しか兵が集まらないようなだらしない国もあるらしいが、我々はそのような怠惰とは無縁なのだ。

サルディニアが戦わない日などは1日たりともない。国防予算はゼロなので人的資源はほぼ常にマイナスだが、陸軍支出を切り下げて師団を20%戦力にするような縁起の悪いことはしないのだ。

**国際市場の初期設定
**国際市場の初期設定 [#k39c9c8e]

「プロイセンの序盤戦略手引き」と同様、国際市場もちょっといじる必要がある。

しかしVIPの場合は、国際市場の設定はかなり適当でよい。

なぜなら工場は無論のこと、鉄道を建設するのにすら機械部品が必要であり、しかも機械部品の在庫が1個しかない。また植民地は30年位の間、建設できぬよう規制されているので、材木やらセメントやらの民生品なんぞは、当面全て自動取引のままでよい。

しかしサルディニアにとってきわめて重要な設定が1つある。小火器、缶詰、通常衣服、高級衣服を1000購入にして、全部、買い占めるのだ。もちろんこれは、世界から武器をなくすことで、平和な世界(パクス・ロマーナ)を実現するための慈善事業のつもりである。ワイン、酒も100や200までは買い集める。もちろんこれも、世界から酒類をなくすことで、アメリカの下町にいるらしい不良人種たちの集まり(「マフィア」とかいうらしい)の資金源を断つための慈善事業のつもりである。通常衣服、高級衣服は、ニースの浜辺のフランス人ヌーディストたちから譲り受けたものである。

なお、機械部品については常に無限に買う設定にすることはいうまでもない。

**工場の拡張
**工場の拡張 [#mfa33a96]

プロイセンと異なり、サルディニアはどうがんばっても機械部品をしばらく入手できない。
たった1個の機械部品は、織物工場を拡張することにしか使いようがない。

いくつか工場があるが、どれも天然資源が原料なので、供給で困ることはまずない。

不幸なことにサルディニアについては、威信は申し訳ないほどに低いので、リソルジメントを達成する頃になって、やっと機械部品を輸入できるようになる。

**プレイ開始
**プレイ開始 [#vb1bca5a]

さっそく、チュニジアに攻め込む。VIPではオスマントルコの衛星国になっているが、そんなことは知ったことではない。チュニジアには偉大なる統一イタリアの崇高な理念に共感して、巨大な兵隊POPになりたがっている農民が多数いるらしいと聞いているので、列強の先頭に立って攻め込むことにする。

リソルジメント達成時には、威信とともに悪い子ちゃんレートも飛躍的に増大するが、そのさい列強と戦争しないですむようにするために、実力以上に軍事点を多くみせかけることが肝要だ。あまり大きな声ではいえないが、兵の質は関係なくて、数の多さが重要である。もちろん兵器の質なども全く問題ではない。だから技術研究は、文化の分野だけをただひたむきに追求する。威信が獲得できる発明に一番にたどりつくほうがいいからだ。

**チュニジア&モロッコ侵攻
**チュニジア&モロッコ侵攻 [#rbddb81b]

経済の設定が終わったら、チュニジア沖合に輸送船を動かそう。兵隊POP希望者が豊富な非文明国の一つであり、1週間以内に宣戦布告ができる絶好の位置にある。チュニジアの農民POPは、自国のPOPより怠け者だから、兵隊POPにする位がちょうどよろしい。チュニジアに宣戦布告すると、威信25がゼロになってしまうが、数ヶ月で制圧できるので、二段階併合など狙わず全土を一発併合する。

オスマントルコとも交戦状態になるので、海軍がやられないよう海軍維持費をあげておくか、輸送が済み次第、港に避難させよう。非文明国が相手なら無敵無敗の常勝・サルディニアには、十分な計画を練るという必要性はそもそもないことを世界は知るであろう。

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説明:チュニジア制圧。フランス様も平和維持活動に余念がない

なおチュニジアを併合する前に、モロッコ沖合に3個師団を運ぶのを忘れてはならない。

併合して威信がプラスになってから宣戦布告するのではなく、併合前の威信がゼロのときに宣戦布告するほうが威信の減りが少なくてトクなので、モロッコに宣戦布告してからチュニジアを併合するのだ。

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説明:モロッコ軍主力を撃破し首都制圧。あとはTangiersに追い込んで殲滅すればよい

モロッコ全域を占領したら、一発併合ではなくて、二段階併合を狙う。5年後に二段階併合したあとに、衛星国として独立させることで、リソルジメントによる悪い子ちゃんレート増大を打ち消すための布石なのだ。5年後に首都のFezを悪い子ちゃんレート1点で併合し、リソルジメント直後に独立させるといい。

**イタリア諸邦侵攻(モデナとその同盟国)
**イタリア諸邦侵攻(モデナとその同盟国) [#ad2e2c44]

ここでジレンマに遭遇する。平和のために買い占めた小火器、缶詰がおそらく100以上になっているが、借款も1万以上になっているのだ。しかし幸いにも、サルディニア国民は国家財政が赤字であることに全く抵抗感がないので、買い占めをやめてはならない!

サルディニアを強国にし、史実よりも30年ばかり早く最高の状態に導くために、次の戦争を計画する。イタリア諸邦をすべからく屈服させるのだ!

ちょっときいた感じでは大戦争だが、実はそれほどでもない。1838年7月ごろの開戦までに、買い占めた小火器等とチュニジアの兵士POPをフル活用し、南イタリア出身者だけからなる「親衛隊つき歩兵師団」を少なくとも4つ、砲兵つき歩兵師団を1つ、フランス出身者からなる「親衛隊つき歩兵師団」も7〜8個は召集する予定だからだ。

人的資源を無駄にしないよう、召集時には一時停止をかけて、次の手順を忘れないように。まず国防予算を最大にする。次に、どこかの農民を炭鉱労働者にした後、また農民に戻す。この操作によって、どんなにマイナスであってもその瞬間だけはゼロに戻る。それから、チュニジアの最大の農民POPを兵士POPにする。VIPでは、兵士POPにするために750ポンドと通常衣類10を必要とするので、注意するように・・・

私が「南イタリア出身者だけからなる親衛隊つき歩兵師団」にこだわるのは、4つ以上の領邦をもっているため一発併合できない南イタリア諸邦(教皇領と両シチリア)を、通常の何倍かの速さで移動して占領することで和平条件を有利にするために、同一文化(南イタリア)の出身者が役立つと知っているからだ。3倍とはいわないがかなり速いのは確かなので、我々は彼らを「赤シャツ隊」と呼ぶことにした。

また借款をおそれずに何個師団もまとめ買いするのは、サルディニア本土の貴重な南イタリアPOPやフランスPOPを、当面の間、兵士POPに変更しないですませるためだ。通例、出身者の兵士POPを上回る師団をかかえておくことはできないのだが、召集が完了するまでの間は、いくら買っても上回っていない扱いになるからなのだ。

もちろん1回まとめ買いするくらいで満足してはならず、平和のために買占めは続けるべきだ。まとめ買いの召集完了の直前(1日前)にさらに何個か歩兵師団を買い増しておくなど、平和思想を徹底することが肝要である。

不断の平和努力により、1938年1月までに南イタリア人 赤シャツ隊 4個、砲兵つき歩兵師団 1個の戦力が加わり、国全体で11個師団となった。開戦予定の7月には、買い増ししているフランス人 赤シャツ隊 7個師団も加わり、国全体で18個師団以上の平和の使者の誕生が期待できる。

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説明:フランス人 赤シャツ隊をさらに7個師団追加。モロッコ侵攻時に召集した南イタリア人 赤シャツ隊4個とあわせて1838年7月には11個師団になる予定だ。借款はすでに4万を超えているが気にしない。

常備軍の整備より優先度は落ちるが、人的資源や軍需品(高級衣類など)の輸入が追いつかないときは、小火器と缶詰のみで増やせる予備役を増やし、軍事点を稼ぐことも忘れてはならない。

今後攻め入る予定のパルマ、モデナ、ルッカ、教皇領、両シチリアなどイタリア諸邦には、おそろしいパパさんたちがスポンサーについている(フランス、オーストリア様のことだ!)。このたびの戦争ではこれらのパパさんたちを攻めるつもりはないが、イタリア諸邦の首都を掠め取って和平交渉をかける間、トリノがやられないように防ぐ位のことはできないと話にならない。

買い増した師団の召集が7月6日に完了したら、陸軍維持費、国防費が最大になっているのを確認して、モデナの隣で海にも出やすいジェノバに集結させよう。南イタリア 赤シャツ隊の4個師団は、教皇領が参戦したらローマもしくはその隣に降ろすために輸送船に乗せておこう。モデナ、パルマのパパさん(オーストリア)をしばらくトリノから遠ざけるために、モロッコで兵力が減った師団をノヴァラなどに飾っておこう。

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説明:18個師団となった1838年7月、国境に続々集結。召集完了となる7月6日の前日に、フランス人 赤シャツ隊を5個師団買い増したので、1839年1月4日には23個師団となる予定だ。借款はすでに8万を超えているが気にしない。

パルマ、モデナはわけなく占領できるに違いないが、教皇領についても、オーストリアが反攻を開始する前に脱落させる必要があるので、2ヶ月位で戦争を終結させる必要がある。

教皇領については、ローマもしくはその隣に上陸し、首都を占領したら北部の北イタリア文化の領邦3つを最低条件にさっさと和平しよう。

パルマ、モデナは小さいのですぐに占領できるが、パパさんが青筋立てて反攻してきたら、すぐにでも戦争を終結させねばらならない。モデナの併合は、サルディニアの死を意味する。オーストリア様は軍事力13くらいであり、大した問題ではないように思うかもしれないが、戦争が始まるとVictoriaのAIは軍を増産するようになるので、半年やそこらは十分暴れてご覧に入れるがその後は(以下略)である。5年後(1842年)に予定しているイタリア統一戦争で、未回収のイタリアをかけた戦いに勝つまでは、オーストリアと消耗戦をしたくないので、現時点でガチンコは望ましくないのだ。

国境に集結させたら、さっそくモデナに宣戦布告する(他のイタリア諸邦でもよさそうに見えるが、次に攻める予定のルッカを巻き込みたくないのでモデナとする)。戦争準備がない諸邦への侵攻は容易で、すぐに大半を占領できるだろう。しかし、オーストリア様と全面戦争して負けそうになったら即・和平をするためのネタになるので、パルマ、モデナは急いで併合したりせずに、威信100を得て和平する。教皇領は領邦が4以上あるので、次の機会に一発併合できるように、できる限り領邦を要求しておくとなおよい。

こたびの戦では、23個師団をフル投入した結果、1839年4月頃にはオーストリア様すらも撃破してウィーンに突入できたので、賠償金、通行権、ウィーンに近い未回収のイタリア2つを要求し和平することができた。

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説明: 首都が内陸にあるオーストリアと和平をするさいには、通行権を確保するのを忘れないように。戻るのに半年以上かかってしまう。ロンバルディア地方、ヴェネツィア地方はのちに北部イタリア戦争イベントのさいに併合した方が楽なのでトリエステなどを要求しておく。

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